あ行

間紙

①印刷後の裏うつりを防ぐため間に入れる紙のこと。 ②100枚単位、1,000枚単位など、一定の枚数の間に入れる紙のこと。

藍版

印刷インキの基本色(プロセスインキ:CMYK)のひとつで藍色(シアン)を印刷するための版。

赤版

印刷インキの基本色(プロセスインキ:CMYK)のひとつで紅色(マゼンタ)を印刷するための版。

板取り

まだ、印刷を行ったばかりの紙を積んでいくと、重みで裏移りを起こしてしまう可能性がある。 そのため、一定枚数で分け、圧力がかかりすぎないようにする。 この分ける作業を「板取り」という。

印圧

印刷インキを紙などに転移させるために加える圧力のこと。

インクジェットプリンタ

インキの粒子を紙に吹き付けることにより、イメージを出力する装置のこと。 低価格からある為、家庭向けのプリンタとしてもっとも普及している。

裏うつり(裏よごれ)

印刷後に紙を積み重ねた際、すぐ上の紙にインキが付いてしまうこと。インキが乾ききらない状態で圧力を掛けるような作業(裁断等)を行うと起こりやすい。 また、「裏抜け」と呼ばれる現象(印刷した写真や文字が裏側がらうっすらと透けて見える状態)が起きたときにも使われる用語。

裏抜け(裏写り)

薄い印刷用紙を使用した時などに、表側に印刷したインキが紙中に浸透して裏側まで染み抜けてしまうトラブル。

ウェットピッキング

カラーオフセット印刷の最中に発生することがあるトラブル。湿し水のついた部分が2色目以降の印刷でピッキングを起こす現象のことで、使用する印刷用紙の耐水性が弱いと発生しやすい。

裏白

片面のみ印刷されたもの。印刷面の裏が白いものを言う。本の扉、目次、中扉などによく見られる。

浮き汚れ

インキ(インキ中の顔料粒子)が湿し水の表面に浮遊したり溶出することが原因で、非画線部全体に起こる汚れのこと。

絵柄寸法・絵柄サイズ

折込チラシなどで輪転印刷をする場合、通常は袋断裁といって断裁処理がおこなわれず四辺のスミに白フチが残る。 このため印刷用紙のサイズが「仕上がり寸法」と呼ばれ、それより1cm程度余白をとった内側部分を「絵柄寸法」と呼ばれる。デザインできる有効面積は「絵柄寸法」までとなる。 プレスビープロの絵柄サイズ及び用紙サイズはこちらから確認できます。

FMスクリーニング

Frequency Modulatedの略。従来のスクリーニング(AMスクリーニング)は、網点(ドット)の大きさを変えることで階調を表現する。FMスクリーニングはある領域内のドットの数を変えることで、画像の階調を表現する。ドットの数が多ければその部分は暗くなり、ドットの数が少なければ明るくなる。

黄変

時間の経過と共に紙そのものが変色したり、ワニスやインキの印刷面が黄色みを帯びて変色すること。 ブリキ印刷の焼付け乾燥により黄味に変色することもこれにあたる。

OPニス

印刷物表面に光沢をつけたり、印刷面を保護(キズ・コスレ跡の防止)したりするためのオーバープリントワニスのことをいう。

オフセットダブリ

カラーオフセット印刷機で発生することがあるトラブル。前胴の印刷画線のインキの一部が後胴のブランケット上に転移してしまい、位置が少しズレて、ダブって印刷されるトラブル。

オフセット印刷

印刷手法の一つ。 凹凸のない平らな版に、化学的な処理でインキをのせる部分とのせない部分をつくる。 版にのせたインキをゴムでできたローラーに転写し、さらにそのローラーから印刷用紙に刷る方法のこと。商業印刷機の多くにオフセット機が用いられる。大ロットチラシ印刷のプレスビープロ(当サイト)、小ロットのチラシ印刷、フライヤー印刷のプレスビーとも、オフセット印刷方式を採用している。家庭用プリンターやオフィス用プリンターでは再現できない高品質の仕上がりを是非お試し下さい。

表白

本などで、用紙の表面には印刷がなされていないが、裏面には印刷してあるページを言う。裏白の逆。

オンデマンド(On Demand)印刷

「デマンド」とは「要求」の意。そこから「必要な時に、必要な数量のプリントアウトを提供する」という意味で使われる。 POD(Print on Demand)ともいうが、POD機はオフセット印刷機から製版(CTPやフィルム)を使わずに用紙へ直接デジタルイメージを出力するマシンのこと。原理はオフィスに置いてあるコピーFAXプリンター複合機と同じである。複合機同様、PODメーカーとしてはキャノン、富士ゼロックス、リコーなどが日本では有名。 技術的に詳しい印刷知識がなくとも手軽に利用できることが最大の利点だが、用紙カートリッジや出力スピードなどの点からプリントサイズや出力部数に実質的な制限があり、100~500部程度までの極小ロットに適している。非常に安価にプリント(当社ではPOD機によって得られるものは出力紙・出力物・プリントなどと呼び、オフセット印刷機による印刷物とは区別しています)を入手することができ、また品質もPOD機およびカートリッジインクの改良・改善により向上してきているが、オフセット印刷機による印刷物とは仕上がりに差が出る。

か行

替版

同じ製品を印刷する際に使用する2枚目以降の版のこと。 印刷に使用する版(PS版)は、紙質、印刷枚数によって耐久性が変わるため、1版で全枚数を刷ると磨耗などで品質が保てないような場合、替版を用意する。

画線部

製版・印刷工程において印刷インキが付着する部分、またはそれに対応する部分のこと。

画線太り

印刷中次第に画線や網点が太る現象のこと。 版の裏にUVインキが回ってしまった場合や低粘度のインキを厚く盛りすぎた場合などに起こりやすい。

カラーバー

カラーバーは、印刷の面付けの際に仕上がり領域外に配置する印刷管理マークのことを指し、正確に製版・印刷が行われているかを確認するために使用する。 正しく製版・印刷されていない場合には、正しい場合と色の順序が異なったり、色が大きく変わったりする。

紙むけ

印刷トラブルのひとつで、紙の表面の繊維や塗布物が細かくむけてしまうこと。 紙の強度とタック(印刷インキの粘り気)が合わない場合や印刷速度が速い場合などに起こりやすい。

紙目

用紙を構成するパルプ繊維が並んでいる方向のこと。 長辺と平行に並んでいるものを「縦目」、逆に短辺と平行(長辺と直角)にならんでいるものを横目という。紙目の方向によって、折り曲げ易さが異なるため、本の開き具合や折加工の出来にも影響する。

活版印刷

凸版式印刷方式のひとつで、活字を組んで印刷する活字組版印刷の略。凸凹のある版の凸部にインキをのせ、紙に転写する方法。

乾燥

オフセット印刷においてインキが空気中の酸素と化学反応を起こし、用紙に転写したインキが中まで固まった状態。 用紙タイプ、印刷時の湿度・温度など様々な条件で乾燥までの所要時間は変わる。

くわえ

枚葉印刷機を使用する際、グリッパー(用紙をローラに引き込むための装置)が用紙をつかむ(引っ張る)ために必要な約10mm程度の余白のこと。 また、グリッパーがつかむ側を「くわえがわ」、反対側を「くわえじり」という。

グレーバー

グレーバーとは、カラーバー同様、仕上がり領域外に配置する印刷(色・濃度の)管理マーク。正確に製版・印刷が行われているかを確認するためのもの。グレーバー=グレースケールバー ではなく、グレーバーを配置すると、出力する版に全てに出力される。

クイックセットインキ

速乾性インキのこと。 印刷後、インキ中の溶剤の染み込みが早く短時間にセットするインキのこと。

クリスタルゼーション

印刷トラブルのひとつで、先にインキがのっている部分に後から刷るインキが、剥がれやすくなったりのりにくくなったりすること。 多色印刷機を使用する場合に起こりやすい。

クラフト紙

クラフトパルプを原料として抄造された包装紙や封筒用の紙。

グロスインキ

特に強い光沢をもつインキのこと。

下版

校了になったデータやフィルムを刷版(製版)工程に送ること。

現像

感光材に露光することによって生じた像(潜像)を化学処理して可視像に変えること。また、感光膜を有する版材に露光した後で、未露光部の膜を除去する操作のこと。

蛍光インキ

蛍光顔料を用いたインキで、ポスターやPOP等で用いられる。 通常油性インキよりコスト高だが、特殊印刷なども組み合わせて使用すると視覚効果が大きい。

検版

刷版を印刷工程に廻す前にミス等がないが、CTPプレート(原版フィルム)、校了カンプ、作業指示書などと照合して最終確認する作業のこと。 または、単にCTPプレート(原版フィルム)の検査のことを意味する。

見当ずれ(版ずれ)

オフセット方式でフルカラー印刷を行なう際、通常はCMYKの4色計4版を印刷機に取付け印刷用紙をフィードすることになるが、この際、CMYK各版の位置(刷り出し紙 = 試し刷り〔ヤレ〕のトンボを見てもわかる)が互いに微妙にずれてしまっていることでCMYKの完全一致に至らず、特定色が紙面全体で均等にずれている状態を指す。 版位置を調整し、見当ずれを修正しないと本刷りには進めない。 

見当

多色印刷において色を重ねる際の版の位置、単色印刷では表面と裏面の位置、用紙を折るときの折の位置などのこと。 また、その位置を合わせることを見当あわせ(トンボ合わせ)といい、十字形マークを使用すると左右の位置ずれが一目でわかる。

ケント紙

ハガキ、封筒、名刺等の用途に用いられる上質系の印刷用紙で、一般の上質紙より高級感がある。

高精細印刷

通常のカラー印刷のスクリーン線数は175線であるのに対し、300線以上のスクリーン線数で印刷されているものを高精細印刷という。ディテールをきちんと表現し、色彩豊かな再現性を持つため、写真集等の印刷に利用されることが多い。パンフレット印刷や小部数のチラシ印刷を取扱う姉妹サイト「印刷工房プレスビー」も300線相当の高精細印刷を提供している。

古紙

新聞古紙、段ボール古紙などのこと。環境に良いという触れ込みで再生紙として再利用されることもあるが、製造上の排出物やエネルギーを換算すると再生紙生産はかえって「環境に優しくない」とする説も根強い。 ※現在、小ロット印刷対応のプレスビーでご対応中の再生紙は古紙配合率70%相当となります。現在古紙配合率100%の紙はメーカーサイドにて生産を行っておりませんのであしからずご了承下さいませ。

コーター

用紙に、顔料、接着剤、粘着材、剥離剤等の薬品類を塗工する機械のこと。 オフセットの世界では、印刷時にニス引をワンパスで同時に出来るよう印刷機に取り付ける機能を意味することが多い。

コントロールストリップ

仕上がりの領域の外側に配置するカラー管理のためのオブジェクト。用紙の端に配置され、細長い棒のような形状。カラーバーやカラーパッチと呼ぶ事が多い。

コンパウンド

インキに添加してインキの流れやタックを調整する補助剤(主成分はワックス)。

さ行

出力線数

印刷物上での網点の細かさを意味する指数。単位はlpi(line per inch = 1インチ内に入る網点の最大数)が使われる。別称スクリーン線数。 一般的に線数が高い程、肉眼での網点が目立たなくなりクオリティの高い印刷物になるとされる。通常のカラー印刷では150~175線が使用されるが、写真集や美術関連書では300線以上の高精細印刷が行なわれることがある。 逆に新聞(更紙)は80線、1~2色刷の雑誌(上質紙)では100~150線程度と低めの出力線数で印刷されることが多い。これは更紙や上質紙のような用紙は塗工剤でコーティングされていないためにインキを吸ってにじみやすい為、出力線数が高いと網点同士が接近しすぎて、印刷がつぶれてしまい、かえって醜い仕上がりになるためである。

紙粉

紙の製造、断裁時に発生するパルプ繊維、塗工顔料等の微細な塊のこと。 これがオフセット印刷面にそのまま残存すると仕上がりトラブルとなる。

刷版

印刷用の版を製造する工程のこと。 印刷用データを焼き付けたフィルムから金属版、樹脂版、PS版に焼き付ける方法、版に直接印刷用データを焼き付ける方法(CTP)などがある。

シーター

粘着・加工材関係で、巻取りをシート状に断裁する機械のこと。製紙関係ではカッターという。

色域(しきいき)

あるカラーモデルが原理的に表現できる色の範囲を指す。RGBとCMYKでは色の再現に関する原理原則が異なるため、それぞれの「色域」は違ったものになる。モニタで見る色がプリンターで違って見えるのは、モニタがRGBカラーモードでプリンターがCMYKモードと、色域の違いから再現される色が違うため。

シーズニング

印刷用紙の温度、湿度の条件を印刷条件に適合するように、加湿あるいは乾燥して調整すること。

蒸着紙

真空蒸着機で金属を蒸着させた紙のこと。

湿し水

平版印刷(オフセット印刷)にて印刷する際、印刷インキが非画線部に付着しないようにするための水溶液のこと。

樹脂型インキ

インキのビヒルクに合成樹脂が利用されているタイプのインキで、グロスがあって乾燥が早いため、多くのオフセットインキで同タイプのインキが使われている。

ジャパンカラー

日本の標準印刷色規格のこと。現在運用されているのは、『Japan Color色再現印刷2001』で、他の標準として標準インク、標準用紙、ベタ色標準測色値、ベタパッチ色見本がある。Japan Colorには、AdobeAcrobat6.0以降に添付されているJapan Color 2001Coated(コート紙用)や同Uncoated(非コート紙用)などのICCプロファイルがある。

上質紙

チラシや書籍等に用いられる化学パルプ100%を原料とする印刷用紙。色をつけた「色上質紙」というのもある。非塗工紙なので主に単色印刷向きだが、コート紙に代表される塗工紙よりコストが低いため、フルカラー印刷に使用されることもある。

線数(スクリーン)

印刷精度を表す尺度のひとつで、色の濃淡は細かい網点で表現する。この網点を1インチにどのくらい並べるかで精度が決まる。単位は「線」、または「lpi」(lines per inch)を使う。高精細になるほど網点ひとつひとつの大きさは小さくなり、よりきめ細かい表現ができるが、印刷機や用紙タイプなどによって適正なスクリーン線数はそれぞれ異なる。

スティッキング

印刷トラブルのひとつで、印刷物を積み重ねたり、巻き取ったりした際に印刷物が互いにはりつき、表裏ともに紙むけを起こしてしまうこと。 インキの盛りすぎや紙の重量が大きい印刷物を積み重ねすぎると起こりやすい。

刷り出し

印刷開始直後の印刷物のこと。一部抜きともいう。 サンプルとして抜き出され、刷版の位置やインキの状態の確認に用いる。

総ベタ

総ベタとは、(プロセスカラー印刷の)CMYKの各色のインキ濃度が全て100%(ベタ)の状態を指す。 総ベタは、インキ濃度が100%以上400%未満あるため、その分インキの乾きが悪くなり、裏移りなどの印刷汚れが発生しやすくなる。 大部数チラシ印刷のプレスビープロでは、総ベタのカラー設定は調整しなおしますのでご注意いただけますようお願い申し上げます。 リッチブラックの設定に関しましてはこちらをご覧下さい。

製版

印刷するために、原稿から版を作る工程や作業のこと。企画・デザイン・製版など印刷の前工程で行われるDTPの作業や、入稿から下版までの作業をまとめて指して製版と言うこともある。

ソイインキ(SOYINK)

石油ではなく大豆(ソイ)からとれる植物油を印刷用インキ油の一部として用いたインキのこと。 リサイクルも石油系インキより容易であることから、環境に配慮したインキと言える。 大ロットチラシ印刷のプレスビープロ及び小ロットのチラシ印刷、フライヤー印刷のプレスビーではソイインキを使用し印刷を行っております。

た行

大豆油インキ

通常インキが含む石油系溶剤の代わりに大豆油を使用したインキのこと。米国大豆協会(ASA)認定の 大豆油インキを使用した印刷物には、「ソイシール」の印刷ができる。 チラシ印刷のプレスビープロのみならず、リーフレットやパンフレット印刷を得意とする姉妹サイト「印刷工房プレスビー」においても、使用いたします印刷用インキはすべて大豆油インキとなりますので、ソイシールの表示が可能です(ご入稿データに表示される場合は、ここからダウンロードしてください)。

蛇行

巻取りを繰り出した時に、シートの走行が左右にぶれてしまう現象。巻取側面が不揃いで凹凸があったり、巻きの堅さが不十分だったりした場合、紙の繰り出し時にかかるテンション(紙の張力)不足でシートが左右に振れることがある。 そのまま印刷を進めても製品として使い物にならないばかりか、印刷機を傷めることになるので、発見次第、機械を停止する。

タック

粘着性のこと。印刷インキの場合、インキの粘着の度合いをタック№で表示しており、数字の大きいほど粘着性が大きい。

耐光性

印刷インキの色が日光の照射に対し耐える性能のことをいう。雨に対する性能を含めた「耐候性」とは厳密にいうと意味が異なるが、両者を混同して指す向きも多い。 いずれにせよ、屋外で使用される印刷物(ポスター等)で取沙汰される性能である。 小ロットのチラシ印刷、フライヤー印刷のプレスビーで取扱中の「耐久性ポスター」は耐光性インキを使用しております。ぜひお問い合わせ下さい。

耐刷力

刷版が印刷に耐える能力のこと。 版寿命こと。

耐水性

水に対する対抗性のこと。一般の紙は水に濡れると強度低下が大きいので、耐水性が必要な場合には耐水化剤(ポリアミド樹脂、メラミン樹脂等)を添加する。

耐熱性

印刷インキの熱に耐える性質のこと。

台割り

パンフレット・カタログなど製本を必要とするものを印刷する場合、数ページまとめて印刷するが、この時の1台(表裏とも印刷され、折り畳まれる前の1枚)毎のページ割り、見開きの関係を表にしたもの。ページをまとめたものを「台(だい」)と呼ぶ。普通8ページまたは16ページごとが基準となり、台割りによって全体のページ数などが決まる。単位は「1台」「2台」と呼ぶ。台ごとに内容などを区別した一覧表を「台割表(だいわりひょう)」と呼ぶが、これは刷版前のいわば設計図である。 これを作らないと社内での印刷コスト積算にも影響がでる。

多層平版

親水性金属、新油性金属を鍍金(ときん)技術を応用して多層に重ねたオフセット版材で、高価にはなるが耐刷力の大きい印刷効果の良い版が得られる。

脱墨

印刷された古紙から印刷インキを除去すること。古紙を水中に分散させ機械的、化学的処理を行ないインキを除去する。

タブロイド判

新聞や情報誌で使われる用紙サイズ。546x813mmが基準サイズで、これ以外にいろいろ変形サイズが存在する。

ダブリ

印刷トラブルのひとつで、印刷画線や網点が二重三重にずれて印刷されること。

地合い

紙を構成している繊維組織の均整の程度のこと。 紙を透かしてみて部分的にも薄厚のムラがなく均整のとれた抄き上がりのときに「地合がよい」などとして使われている。

蓄光印刷

光を蓄える性質を持つ顔料を使用した特殊インキを用いて行う印刷のこと。蓄光部分以外はオフセット方式で印刷し、蓄光部分を線画又はベタとして別に1版作り、シルクスクリーン方式で印刷する。光を吸収し、暗くなるとエネルギーを発光する性質を利用して、星などを表現する時に用いられる。 最近では非常用設備に用いられることも多くなっている。

チョーキング

印刷トラブルのひとつで、印刷面が乾燥したあとでもインキがこすれたり、剥落したりすること。 インキの顔料分だけが紙の表面に残ってしまうために起こるトラブル。

継ぎ目

シートとシートを継ぎ合わせた部分のこと。継ぎ手ともいう。

壺上がり

印刷中にインキが印刷機の壷の中で固まってしまって、ローラーに転移しなくなりインキの呼び出しができなくなるトラブル。

dpi

dpi(ディーピーアイ・dot per inch)は、ドット密度の単位のこと。1インチの幅の中にどれだけのドットを表現できるかを表す。プリンタやスキャナの性能表示として用いられ、また、コンピュータ上で用いる画像データの精度を表す単位としても用いられる。 dpiが低い画像(web用画像の72dpiなど)を実際に印刷した場合、不要な模様やジャギとなって現れる。画像印刷時に必要なdpiは300dpi以上となる。

塗工紙

印刷用紙の表面にコート剤を塗布し、圧力によって滑らかにし光沢を出した用紙をのこと。ベースとなる紙の種類、コート剤の塗布量によって、アート紙、コート紙、軽量コート紙に分類される。 また、何も塗られていない紙を「非塗工紙」と呼ぶ。主に上質紙がその代表。

特殊印刷

印刷面を擦る芳香効果が生ずるタイプのインキを使う香りつき印刷や、タイルやゴルフボールなど印刷しにくい素材や表面のものに印刷するのが特殊印刷といわれる。 近年では特殊印刷の種類も多岐わたっており、一瞬では印刷とわからないようなものも増えている。

凸版

3大版式のひとつで、版の凸部にインキをつけて印刷する様式のこと。

ドットゲイン

刷版への焼き付け具合や、インキの種類、インキの印刷用紙への浸透のしかた等によって、網点の大きさが変化することの総称。実際の現場では単純に網点の太り具合を指して使われることが多い。

ドブ

印刷後に断ち落とす余白の部分のこと(化粧断ち以外の余白)。

ドライヤー

印刷インキの乾燥促進剤の総称。 金属石けん(コバルト・マンガンなど)が使われ、乾燥は早くなりますが、その所要時間は温湿度や紙、湿し水のpHなどに影響する。

ドライダウン

インキが乾燥した後の印刷濃度が、印刷直後(インキがセットされた状態)の印刷濃度に比べて減少する現象のこと。 インキは、刷った直後は水分が含まれているため平滑なので色も濃く見えるが、乾いてくると成分が紙などに浸透し、平滑性が下がるため、色が薄くなって見える。

ドライオフセット

オフセット印刷機に感光性凸版を取付けオフセット式に印刷する方式で、凸版方式とオフセット方式の両方の効果を持つ。

トーンジャンプ

トーンジャンプとはカラーが滑らかに変わっていくべき場所が急激にカラーが変化すること。 なめらかなグラデーションを描くはずの色が、階段のように色が落ちたような現象。 肌色などの中間調で多く発生する傾向がある。

な行

乳化

オフセット印刷で湿し水が小さい粒になってインキ中に混じり込む現象。 ひどくなると乾燥不良や汚れのトラブルにつながる。

(画像が)眠い・眠たい

コントラストが低く、ハッキリしない画像やシャープさが足りない画像を「眠い」や「眠たい」と表現する。

濁り

印刷の色表現をする用語で、メインの色の反対や墨色のインキ量により印刷物の鮮やかさが失われていること。 彩度が低下することを「にごり」といい、鮮やかにする場合は「にごりを取る」等と表現される。

は行

非木材紙

非木材紙とは、木材以外のパルプを原料に含む用紙のことを指す。木材以外の原料には、ケナフ・バガス(サトウキビの絞りカス)・竹・コットン・藁(わら)など。 非木材紙はインキの乾きなどの環境配慮(エコ)や原料に由来する用紙の風合いや手触りなどに重きを置いた用紙であり、インキの乾き等では通常より時間がかかることもある。 (小ロットチラシ印刷のPressbee及び大部数チラシ印刷のPressbeeProでは、現在お取り扱いはございません。)

補色印刷

淡青、淡赤など4基準色以外に別版を用意して印刷すること。 これらの色を捕色といい、カラー印刷の効果を上げるために行われる。プレスビー及びプレスビープロでは片面4色以上の印刷のご対応はご遠慮させていただいております。 詳しくはテクニカルサポートをご覧下さい。

版下

製版を行なうため、適した状態に作成された原稿のこと。レイアウトソフトなどで作成したデータを印画紙に出力して作成する。CTPの普及などでPC→印画紙→版への作業が短縮されている。よって、印画紙を用いることもなくなりつつある。

PANTONE(パントーン)

Pantone社(パントン社)が製造している特色インキ、または特色インキの色のこと。 ファッション・建築・家具・雑貨・家電製品・デジタルメディア・工業製品などの立体物に色を指定する際にも使用される。 海外でよく使用されるカラーガイドでもある。

本機校正

校正刷りを取る際、一般に校正機(カラープリンタ等)を使用するが、色調等の面で本機刷りと一致しない面があり、この欠点を除くため実際に使用する印刷機(本機)で校正刷りすることをいう。 ブレスビープロ及びプレスビーでも本機校正はおこなっております。但し、価格は要相談となりますので、ご要望のお客様は弊社までお問い合わせください。

ブリード

印刷トラブルのひとつで、インキ中の顔料が水や油に溶けてにじみ出してくること。

分解

色分解のこと。原稿をスキャニングし、CMYKの4色の要素を取り出す作業のこと。 デジタル画像に変換するため、元の色とはどうしても少し違う色味になる。

パイリング

印刷トラブルのひとつで、印刷中にブランケットやローラー上にインキが残ってたまってしまうこと。 インキの組成不良、水負け(乳化)などが原因で起こる。

端物

端物とは、1枚の用紙でできている印刷物のことで「ペラ」とも呼ぶ。

版型

印刷物の大きさ、または寸法の比率のこと。 A判、B判、菊判、四六判などがある。

ブロッキング

印刷トラブルのひとつで、印刷物が重ねられた状態のとき互いにくっついてしまう現象のこと。 インキの盛りすぎ、セット不良、いったん乾燥したインキの戻り(再粘着現象)などの原因により起こる。

棒積み

印刷機のデリバリー部分に印刷された用紙を積み上げていくこと。 棒積み時の用紙を積み上げが原因で、下方の用紙に圧が掛かりすぎて裏移りなどの印刷汚れの原因となりうる。

本紙校正

製版後に、実際に印刷に使う紙を使って校正紙を出すことをいう。印刷インクの吸い込み状態を確認できるため、特殊な用紙を使う場合などには必要となる。

ピッキング

印刷トラブルのひとつで、紙の毛羽立ち、紙剥けのこと。 インキの粘着力が紙の表面強度より強いときなどに発生する。

PS版

アルミ製のオフセット印刷用の版のこと。 板に親水性層を重ね、その上に感光性樹脂が塗布されている。

バーコ印刷

印刷方法のひとつで、発泡剤を混ぜた印刷インキで印刷し、熱を加えて印刷した文字や図柄等を盛り上げる方法。隆起印刷のひとつ。

非塗工紙

さらし化学パルプの含有量によって、上質紙(100%~更紙40%未満)に分類される、表面加工の施されていない紙のこと。文字を主体にした書籍本文などに多く用いられる。表面に凹凸が多く、比較的ざらざらしているのが特徴。

ヒッキー

印刷トラブルのひとつで、版面かブランケットの画線部に固形の異物が付着し、印刷物に環状(ドーナツ状)の白抜けの斑点ができること。 紙のカッターダストや紙粉が版に付着した場合やブランケット洗浄が不十分でインキの乾燥皮膜が混入した場合などに起きる。

ページ物(頁物)

ページ物とは、複数ページの印刷物のことを指し、基本的にはページを中綴じ・無線綴じ・平綴じ・あじろ綴じなどで綴じられた印刷物を言う。 広報誌などのような綴じられて無く挟み込み(綴じ無し製本)をした印刷物もページ物と呼ぶ。

ペラ

ページ物でなく、折り加工等が施されていない印刷物のこと。フライヤー印刷などが典型的で、折りのないチラシも「ペラ」になる。

ま行

枚葉紙

平判にして巻いていない紙のこと。(大部数チラシ対応のプレスビープロは輪転機=ロール紙) 1枚、2枚と数えることができる状態なので、「枚葉」という。枚葉紙を刷る印刷機械は枚葉印刷機、平台(ひらだい)ともいい、凸版・オフセット・グラビア・スクリーン等の各印刷方式がある。

枚葉印刷

紙の形態を全版、半裁、4裁などの大きさに裁断した枚葉紙を、印刷する方式のこと。フライヤー印刷などを取扱う姉妹サイト「印刷工房プレスビー」は、この枚葉方式。

前白

片面は白のまま残し、片面のみ印刷すること。またはその印刷物。「片面印刷」と同じ。 「おもて白」「裏白」ともいう。

巻取り紙

巻取り芯棒に巻いてある抄紙機から出てきたままの、枚葉に断裁されていない連続した紙のことをいう。巻紙(まきがみ)と略して呼ばれることが多い。ロール紙ともいう。 「輪転機」で使用するのはこの巻取り紙タイプ。

巻取り紙印刷機

巻取り紙(巻紙)を用いて印刷する印刷機のことで、一般的には輪転機(りんてんき)の呼称が用いられる。 新聞折込用など大部数のチラシ印刷を提供する当社も大型輪転機を複数所有している。

印刷機の圧胴、版胴、ブランケット胴の両端部に設けられている帯状の輪のこと。各胴間でこの枕が密着して回転することが理想的な状態とされている。

マージナルゾーン

凸版方式で印刷した際の、画線(文字やオブジェクト)のフチに出る薄いくまどりのこと。マージナルゾーンがあると輪郭がシャープに見える。オフセット印刷と凸版印刷とを見分けるポイントでもある。

マージン

印刷物の版面の周囲にある余白部分。書籍等の場合は、その位置によって、天、地、のど、小口などと呼びわける。

マットインキ

光沢を抑えた印刷インキのこと。 通常用いられるのはグロス(光沢有り)タイプ。

ミスチング

印刷中にインキが粒子状になって飛散すること。

水負け

オフセットインキと湿し水との乳化現象が甚だしくなってくること。浮き汚れ、転移不良、乾燥不良などのリスクがある。

無処理版

現像処理・ガム処理(刷版表面保護)を印刷工程の前に行わなくても良い(=無処理の)刷版で、それぞれに必要だった薬剤の使用が不要になる。 印刷機上で現像する「機上現像」が可能なため、現像機の稼働によるCO2の排出や専用の薬剤不要のため、環境負荷となる廃液が排出されない。 ※プレスビープロでは未対応です

むら取り

印刷前に行う準備作業のひとつで、印刷面の文字のかすれや色の再現性、汚れ等をださないために刷版上で行う調整のこと。

メジューム

印刷インキの補助剤の1つ。主に希釈、光沢付与の目的でインキに混ぜる。

目詰まり

印刷トラブルのひとつで、印刷用紙の繊維や粉が版に付着して、網点の間にインクが詰まってしまうこと。 この現象が起こると、そこだけアミがつぶれたように塗られてしまう。

目伸ばし

網点(目)を拡大すること。 原稿などを拡大する意味でも用いられる場合がある。

面付け

オフセットなどの版面にページを付け合わせること。 トンボなどに合わせて、ページ順に版下やフィルムなどを貼り合わせる。

モアレ

2枚以上の版が重なり合ったとき、角度によって現れる幾何学模様のこと。 モアレパターン、干渉縞ともいう。

モットリング

ペタ部分にインキが平均に着肉しないことをいい、インキの糸引性の大きい場合や盛りすぎ、紙とのなじみの悪い場合などに見られる現象。

や行

ユニットタイプ

オフセット多色印刷機で、1色分の印刷装置を1ユニットとして、このユニットを水平、直列に連結したタイプのものを指す。国内に流通するオフセット印刷機の殆どがこのタイプ。

用紙設定

印刷を行う前に、印刷用紙の大きさ、印刷方向(縦か横か)、拡大・縮小率など、印刷の用紙に関する設定を行うコマンド。新しいソフトではプレビュー画面を見ながら設定をすることが可能になった。

予備紙

印刷、製本作業中におこる汚損を見込んで用意する予備の紙のこと。

ら行

輪転印刷

印刷用紙、刷版とも円筒状に巻きつけて、互いを回転させながら印刷する方式のこと。 構造上、高速稼動が可能なことから、大部数の印刷によく用いられる。 PressbeeProはこの輪転印刷を採用。

レインボー印刷

印刷機のインキ壷に区画を設け、それぞれに違った色のインキを入れて一度に多色印刷することで、隣り合ったインキが 境界で混色し、虹のような色彩を現すのでこの名がある。

レジスターマーク

おもにセンタートンボや断ちトンボの総称。

レジューサー

印刷インキの粘度低下用の調整剤。

レジストレーションカラー

見当合わせに使う色名。自動トンボ作成機能を使った場合には、自動的に登録される色名。すべての版に入るので、色校正で色のずれがないか見当の確認ができる。印刷は、CMYKの4色で表現されるので4W(それぞれに100%の色を入れる)でも構わないが、特色が入る印刷の場合は抜けが出ることがあるので基本的にレジストレーションカラーで設定したほうがよい。

レタッチ

実際に印刷する前に色・階調・キズなどを修正する目的で行う製版工程中の作業のこと。最近では編集ソフト上でのレタッチが主流。

ロゼッタパターン

最小モアレパターンのこと。 多色印刷で網角度の違う網点が刷り重なった時に発生する。

全ての印刷物に環境にやさしい大豆油インキを使用しています。
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