あ行

あじろ綴じ

折の段階で数ミリ間隔のスリット孔をつけ、内部にまで糊がしみこむよう加工し綴じる製本方法のこと。 面付けの際にスリット孔分の幅を足して面付けする。

あそび紙

本文の前や本文中に入る、基本的には何も印刷されていない紙を言う。 入れる目的は作成側の意図により異なる。上製本の冊子に用いられることが多い。 本文と同じ紙を使ったり、特殊紙などを使ったりする場合もある。 厳密に印刷されていないものという括りもない。

頭合わせ(天合わせ)

面付け方法のひとつで、多面付けを行う際「天側」と「天側」を付け合わせて組み付ける方法。

孔(穴)あけ

製本加工の一つで、印刷物に様々な用途に合わせた穴を開けること。 一定間隔に複数の穴を開けるドンコ穴や、1穴~5穴を厚さ5cm程度まで開けるドリル穿孔等がある。 ※姉妹サイトの「プレスビー」で対応可能な穴あけはこちら。

一部抜き

刷り本(製本工程に入る印刷物のこと)から一部を抜き一冊分に揃えたもののこと。 印刷物が正しい順序に並んでいるか、きちんと仕上がっているか等をチェックするために行う。

糸綴じ(糸かがり)

糸を使って綴じ合わせる製本方法のこと。 強度が強く開きやすいため、単行本や写真集によく使われている。

エンボス効果

エンボスとは「浮き上がらせる、浮彫りにする」という意味だが、印刷物でロゴマークや目立たせたい特定の模様などの浮出し効果を得るため、特殊な加工を施すことをエンボス加工という。 エンボス加工を施された箇所はザラザラまたはデコボコといった独特の手触りとなり、通常の印刷物が制限される視覚のみの五感に加え、手に取る人の触感にも訴えることができる効果を持つ。 最近は、印刷後の後工程でエンボス加工専用機を用いるのではなく、UVニス等を用いて印刷機上でワンパスで簡易的なエンボス効果を得る方法も確立されている。 また、これらの方法とは別に、アート紙、コート紙などの印刷用紙に最初から布目や絹目の型押し(凸凹加工)が施されたエンボス紙を使用することで全体的なエンボス効果を得る方法もあり、しばしばカタログや美術書の表紙などに用いられる。

追い丁

印刷物の全体を通してページ番号(ノンブル)をつけること。 全集本などは一巻毎ではなく、各巻全体を通してページ番号をつけたり、雑誌の連載物の一年分に連続してページ番号をつける方法。

打抜き

断裁機では直線しか切れないため、パッケージ類やPOP類を直線以外の形に仕上げる必要がある場合、切刃や押し罫を埋込んだ抜型を取付けた打抜機で、印刷後(あるいは断裁後)の板紙などを加工すること。

大裁ち

印刷直後の紙(刷り本)を次の作業をしやすくするために、裁ち割ること。 大裁ちの後、更に小さく断裁することは小断ち(小切り)という。シールやラベルのように1枚の紙に多数を面付けしてあるものを、1個ずつの絵柄に小断ちして仕上げていく。

奥付け

書籍や雑誌の書名、著者名、編集者名、発行者名などを記した本文最終ページまたはその箇所のこと。

本の表紙やカバーなどの下側にかける帯状の印刷物のこと。 その本の著者や内容に関する宣伝をするために付けられているものが多い。また、本文中のページを通して帯状に横に引いた太罫のことも帯と呼ばれる。

折加工

印刷された紙を折る作業のこと。 二ツ折り、巻三つ折、外三つ折、DM折、クロス8ページ折、巻四つ折、外四つ折、観音折など複数の種類があります。大ロットのチラシ印刷を専門に取り扱う当サイトの姉妹サイトである「印刷工房プレスビー」では、フライヤー印刷にこの折加工オプションを組合わせることで簡単にリーフレットを製作する事ができます。 例えばA3サイズのフライヤー印刷に二ツ折加工を組み合わせると、仕上がりA4サイズの見開き4頁パンフレット(リーフレット)にすることができます。(折加工の種類はこちら。) 是非ご利用下さい。 ※プレスビープロでも、二つ折りまではご対応可能(料金別)ですが、B3・D3判は料金かからずに2つ折りにて納品されます。ただし、B3・D3をさらに2ツ折りした4ツ折でのお届けはご対応をご遠慮させていただいております。

折り丁

折を施した印刷物のこと。主にパンフレット・冊子物で使用される。印刷・製本会社で作業をしやすくするために開発されたもの。 通常は16ページ1単位とされている。

折りトンボ

折曲げる位置を確認するためのトンボ(通常のトンボとは別)。

か行

改丁

次の丁からページを始めるために、丁を改めること。(「丁」とは本の裏表2ページ(紙1枚)を言い、片面をページと呼ぶ。) 前章の終わりが奇数ページだった場合、次ページの偶数ページを空白にし、丁を改めて次章を始める方法。

化粧断裁

印刷物を仕上げ寸法どおりに断裁すること。(プレスビープロには化粧断裁のオプションがございます。袋断裁と企画寸法及び料金が違いますのでお気をつけ下さい。) 断裁位置いっぱいまで印刷可能範囲となるため、裁断時に紙の白地がでないようデータ上で塗り足しを作成する必要がある。 ※規格サイズの違いはこちらをご確認ください。

かがり綴じ(糸かがり)

一折(16ページ)毎に糸で綴じ合わせ、それらをより合わせて一冊の本に仕上げる製本方法。 無線綴じよりも丈夫だが、ノドの部分に糸を通すため、その分の余白が必要。

合本

複数種類の印刷物をまとめて一冊に製本したもの。 例えば、同じ新聞、雑誌などをあわせて1冊の本に仕上げること。

観音折

折加工の一つで、中央で一度折り、折った左右をおおよそ半分からもう一度内側に折る方法。観音扉と同じ開き方をするので「観音折り」という。 表裏合わせて8面になり、内側に折込む面は数㎜短く制作する必要がある。 ※姉妹サイト「プレスビー」の折加工方法はこちら。

クロス8頁折(直角四ツ折)

折加工の一つで、二ツ折にした状態のものを折った部分が直角になる(長辺部が半分になる)よう、もう一度折る方法。 表裏合わせて8面になる。日常良く折られる形で、折り跡が十字になる。

小口

本の部分名称のひとつで、仕上げサイズに断裁された本の切り口のこと。 通常は綴じられた側と反対側の切り口(前小口)のみを小口という。

さ行

再生紙

古紙を溶解し、再び漉き直した紙のこと。 製本所の裁落は再生紙の製紙原料になる。紙以外の原料も新たに加えるが、その比率が比較的少ないものが「再生紙」として扱われている。 ※現在、小ロット印刷対応のプレスビーでご対応中の再生紙は古紙配合率70%相当となります。現在古紙配合率100%の紙はメーカーサイドにて生産を行っておりませんのであしからずご了承下さいませ。

差し込み

折丁の中に別丁を差し入れること。または差し込まれる印刷物のこと。

蛇腹折

特殊折の一つで、山と谷が交互になる折り方のこと。 ジグザグ折や経本折などとも呼ばれ、地図、カタログ・パンフレット等に用いられる。

上製本

本の中身を糸で綴じあげてから、中身とは紙質・サイズが異なる(通常、中身よりも厚紙でサイズはひと回り大きい)装丁用の表紙をつける製本方式。いわゆる書店に並ぶハードカバー。本格的な製本で体裁が良く、保存に適している。

スジ入れ

印刷物に折り目をつけやすくするために入れるスジのこと。 通常は、ベタ(濃淡や線・網が入っていない印刷物)や厚い紙の印刷物に折加工をおこなう際、紙や印刷インキが割れることを防ぐためにスジを入れる。

本の部分名称のひとつで、本の綴じ側のこと。 中綴じやノート製本は「丸山」、上製本(本製本)は丸背(中身の背に丸みをつける加工法)や角背(角ばった形に仕上げる方法)等がある。

製本

印刷後の半製品を製本ルールに則って綴じ合わせ、パンフレットやカタログなどの本の形に仕上ること。 造本方式により並製本・上製本などに分かれる。

製本のり

背を留める製本用ホットメルト接着剤のこと。ゲル状の接着剤で、加熱することによって軟化し冷めると固化する。

背固め

丁合後または綴り終えた本文の背に接着剤を塗布し折丁を互いに接着させる作業のこと。

外四ツ折

折加工のひとつで、用紙をW字型になるようジグザグに折る方法。「W」の形に折られる。 「蛇腹折り」の一種。

外三ツ折

折加工のひとつで、用紙をZ字型になるよう折る方法。 「Z折り」ともいう。

損紙(ヤレ紙)

印刷または製本工程で加工しそこなった紙のこと。 損紙でも印刷ミスは「刷りヤレ」などとよばれる。

た行

断ち落とし

化粧裁ちの際にカットする部分のこと。 通常は用紙サイズに3mm程度の塗り足しをして白地が出ないようにする。また、裁断した屑も断ち落としと呼ばれる。

断裁

フライヤー印刷、ポスター印刷などペラもの印刷後の仕上げ工程、または製本工程で、製品仕上寸法に用紙を断落とすこと。プレスビープロでは断裁(化粧断裁:白フチのないように周りを切り落とすこと)は別途料金がかかります。化粧断裁はB4・B3のみ承っており、1万枚あたり税込2,500円及び追加日程が1営業日かかります。姉妹サイトのプレスビーでは裁断料込みの料金となっております。

本を仕上げ断ちした三方の小口のうち、下部の切り口のこと。 また、上部の切り口のことを天(頭)という。

丁合

仕上がった印刷物を、一冊の本になるよう順番に揃える製本工程のこと。手作業で行う手丁合いと、丁合い機を使う機械丁合いがある。

つきもの

書籍や雑誌に綴じられる本文以外の付属印刷物のこと。 例えば扉・ハガキ・売上カード等の他に、序文・はしがき・目次・凡例などもつきものになる。本文の前につくものを前付け、後につくものを後付けと呼ぶ。

包み(包む・くるむ)

製本作業の中身に表紙を取り付ける作業、または表紙で中身をくるむことを言う。 包みの作業では中身(本文)と表紙とを背の部分または溝の部分で接合する。上製本、雑誌製本で針金とじしたものや無線とじ、伝票製本の背巻き等は中身を表紙で包むことで固定され、本の形状になる。

綴じ代(とじしろ)

製本の平綴じの際、綴じる部分の余白のこと。無線綴じでは「ミーリング」と呼ぶ。

な行

中綴じ

別名=中ホッチ綴じ。製本方式のひとつで、表紙と本文を背から通した針金 = ホッチキスで中央とじする方法。パンフレット、薄手のカタログ、雑誌(主に週刊誌)などで良く見かけるが、ホッチキスの針長および紙厚の物理的な制限から頁数40~50ページ程度が限界。これ以上の頁数になると、使用する紙質にもよるが内側の頁と外側の頁がずれてきてしまうため、無線綴じなど他の製本方式を採用するほうが無難。姉妹サイト「印刷工房プレスビー」で取扱っておりますパンフレット印刷の製本方式は、この中綴じとなります。

投げ込み

カードやアンケート用紙等を本の中に綴じず、はさみこむこと。またはその印刷物のこと。 本と一緒に綴じられているものを「投げ入れ」と呼び、「投げ込み」とは使い分けられている。

並製本

糸、針金、あるいは接着剤で綴じて、表紙をつけたもの。表紙と中身を一緒に断裁(化粧断ち) するため、表紙と中身は同じサイズとなる。 一般に上製本よりも簡易で低コストなので、並製本と呼ばれる。

のど

書籍などの綴じ目側または背に接する部分のこと。

は行

針金綴じ

製本方法のひとつで、針金(ホッチキスなど)で綴じる方法、またはその印刷物のこと。 表紙の上から中心を針金で綴じる方法を中綴じ、中味の背に近い部分を針金で綴じてから表紙をつける方法を平綴じという。

貼り込み

別丁類(ペラ丁や一折り等)を折り本の所定の位置に貼る作業のこと。 手作業で糊差しする場合と貼り込み機にて行う場合がある。

パンフレット

小冊子のこと。 種類によっては折加工だけ施して完成する、綴じていないものもある。 当社では折加工だけのものをリーフレット、業務用ホッチキスなどで綴じてあるものをパンフレット(またはカタログ)と呼んで区別しています。 業務用ホッチキスで冊子中間頁から綴じる製本方式を「中綴じ」といいます。 同方式によるパンフレット印刷は姉妹サイト「印刷工房プレスビー」にて承っております。

PP加工・PP貼り

PP加工とは、ポリ-プロピレン加工の略で、印刷された紙に接着剤を塗布し、ポリプロピレンフィルムを圧着させるもの。 雑誌・カタログの表紙や書籍カバーなどで使用される場合が多く、フィルムを貼ることによる表面の保護や光沢感の向上などが主な目的。 通常は、ツヤ・光沢のある仕上がりになる「PPフィルム」だが、ツヤ消しの仕上がりになる「マットPPフィルム」と呼ばれるものもある。 ※大部数チラシ印刷対応のPressbeePro及び小ロット印刷対応のPressbeeのどちらとも現在PP加工はお取り扱い致しておりませんのでご了承下さいませ。

左開き

本を開いた時にページを左にめくっていく綴じ方またはその印刷物のこと。 文字が横組みになっている物は左開きが多く、ページを左に繰っていくことから出来た言葉。 反対に本を開いた時にページを右にめくっていく綴じ方またはその印刷物のことを右開きといい、文字は縦組みになっている物が多い。

平綴じ

製本方法のひとつで、本の背に近いのどの部分を針金で綴じて、表紙をくるむ方法のこと。 針金とじをさすことが多いが、ミシン綴じのものもある。厚手のコミック誌、雑誌によく見られる。

二ツ折

折加工のひとつで、1回だけ紙を折り、4ページにすること。新聞も2ッ折の形状。 二ツ折にして製品になるカタログ、パンフレットもある。 姉妹サイトのプレスビーでは、「1回のみ折りのある1枚もののパンフレット」を「リーフレット」としてお取り扱いいたしております。

袋断裁

絵柄の回りに白フチが残る仕上がりに断裁される方法のこと。 輪転機で刷られた印刷物に多く見られる。 プレスビープロでは「化粧断裁」の場合のみ白フチのない状態でお届けいたしますが、別途料金及び追加納期を頂きます。 また、D版に関しましては化粧断裁はご対応致しておりません。

袋綴じ

製本方法のひとつで、小口を袋にする綴じ方のこと。 印刷物を折って袋状のままのどを綴じ、小口は裁断しない。

別丁

本文の紙とは異なる用紙を用いて本に挿入したページのこと。

ま行

ミシン加工

チケットやクーポン券など、切り取れるよう破線上に切り込みを入れる加工のこと。 印刷工程完了後、ローラー刃に通して加工する。 姉妹サイトプレスビーでミシン入れ加工のサービスは行っております。(T字ミシン及びジャンプミシンはご対応いたしておりません)

見返し

本の中身と表紙をつなぐために表紙と裏表紙の裏側に貼られる紙のこと。 中身を保護し、本の耐久力を保持する役目を持っており、本文用紙より厚手で丈夫なものを用いる。

無線綴じ

糸や針金などを使わずに、背と表紙を糊で固定する製本方法のこと。背は3mmほど削り、ミーリング加工(回転工具により平面・曲面部を加工・転削する)を施し糊をつける。

わ行

ワンプ

包装紙のこと。印刷用の紙を包んである紙を言う。 紙質が強く、防湿性がある。片面を防水加工してあるものが多い。

ら行

落丁

折丁が一部欠落したまま製本された状態のこと。 刷り本が不足して注文部数どおり製本できないことも「落丁」という。

乱丁

本のページ順が間違っていたり、一部上下が逆になっていること。 丁合の際のミスにより起こる。

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