エンボス効果
エンボスとは「浮き上がらせる、浮彫りにする」という意味だが、印刷物でロゴマークや目立たせたい特定の模様などの浮出し効果を得るため、特殊な加工を施すことをエンボス加工という。
エンボス加工を施された箇所はザラザラまたはデコボコといった独特の手触りとなり、通常の印刷物が制限される視覚のみの五感に加え、手に取る人の触感にも訴えることができる効果を持つ。 最近は、印刷後の後工程でエンボス加工専用機を用いるのではなく、UVニス等を用いて印刷機上でワンパスで簡易的なエンボス効果を得る方法も確立されている。
また、これらの方法とは別に、アート紙、コート紙などの印刷用紙に最初から布目や絹目の型押し(凸凹加工)が施されたエンボス紙を使用することで全体的なエンボス効果を得る方法もあり、しばしばカタログや美術書の表紙などに用いられる。